観光立国に必要なことは?

先日、イタリアのベネチアフィレンツェ、ローマなどに行ってきました。
いずれもイタリア観光の定番で観光客が溢れかり、イタリア人気を見せつけられました。

 

一方で、日本の観光地(あるいは街中)でよく見かける案内図や標識が少なく、決して
散策しやすいとは言い難いとも感じました。

 

一例として、多言語での案内も非常に少なく、概して決して外国人にフレンドリーとは言い難かったからです。

 

また、著名美術館での長蛇の列や、それにもかかわらず整理員も配置せず、最後尾を探すのにも苦労したりと、設備以外のソフト面も充実からは程遠い状況でした。

 

事前予約ができる美術館でも必ずしもスムーズに入館できないなど観光大国にしては、要領が悪いところが目につきました。

 

もちろん、観光の中身が質量ともに圧倒的に優れているので、ある種の「殿様商売」でも成り立つのが羨ましいところですが。。。

 

あるいは見方を変えると、日本の観光地(観光地以外も含めてですが)の案内が過剰なのかもしれません。過剰な案内の掲示に案内の放送、ありがたくもありますが、意外にに必須なものではないのかもしれません。

 

インバウンド振興のためにもっと「外国人にやさしい環境整備」に反対するわけではありませんし、観光コンテンツのボリュームも知名度もあるイタリアができることを、日本がそのまま真似できないでしょうが、考えさせられました。

 

個人的には、段取りの悪さに閉口したこともありましたが、今回訪ねた都市はいずれも旧市街がきれいに残っており、道に迷いながらも散策するのが楽しい街でした。
たまの海外旅行なのでひいき目に物事をみているだけかもしれませんけどね。

 

言うは易しですが、中身を整える、あるいは余計な手を加えないで、観光資源を作る・残すかが大事なことだと思いました。