新型コロナ①
こんなご時世なので、新型コロナウイルスについて、嫌でも目に入ってくるので、自分が少しでも腑に落ちればとの想いで、少し調べて、メモを残していきます。
新型コロナウイルスについては未解明なことが多く、収束も見通せませんが、この機会こそ情報リテラシーについて考える良い機会と考えるからです。
トイレットペーパーやマスクをめぐる騒動に、テレビをつければ単なる揚げ足取りや恐怖を煽る発言があふれる中、私たち一人一人が少しでも自分で現状を納得できるように、情報を集めて理解することは、自分自身の精神衛生上も必要なことです。
感染症に対して、正しく怖がり、できる対策をとりながら、過度に不安におののくことなく、この異常事態下でも少しでも穏やかに生活できればと思います。
情報を集めれば集めるほど良いわけではありませんし、多すぎても益々判断できなくなってしまうでしょうが、自分で情報を取りに行く能動的な姿勢は少しでも正しい判断をするためにも、不安を多少なりとも解消するうえでも、有益な行為であると考えます。
また、この新型コロナウイルスの蔓延後も、情報リテラシーを身に着けることは個人の生活でも、国家レベルでも非常に重要です。フェイクニュースによる外国政府の干渉や選挙妨害など、アメリカなど対岸の火事ではありません。漠然とメディアに接し、ましてやSNS上のデマに流されることなどないように、私自身の学習としながら、メモとして不定期に綴ります。
<少しでも正しく現状を把握>
新聞、テレビ、雑誌あるいはそれらのインターネットニュース媒体で当該ニュースを最初にニュースを知ることが圧倒的に多いことでしょう。あるいは、せいぜいインターネットのニュースサイトではないでしょうか。
上記を総称して「メディア」としますが、メディアもしばしば政府や当事者となっている企業などの公表資料や記者会見を大本の情報源としています。その際に、メディアは当然ながら、政府など当事者の発表を細大漏らさずに伝えるわけではありません。ニュースの受け手である私たちも、それを期待あるいは、当然視しているでしょう。
意外にここに盲点ではないでしょうか。メディアも様々な視点で、一次情報を解釈し、どの部分を使うかを考えます。複雑なことは簡略化します。そのニュースにかけられる労力なり分量は限られているから当然です。また、実態はどうあれ、一次情報をそのまま流してもメディアの付加価値はありません。
しかし、メディアが一次情報を的確に伝えているかを確認することで、より深くそのニュースを理解することができます。独自取材を除けば、メディアと同じ一次情報を確認することは今日容易です。
例えば、一次情報として最も多いであろう政府発表、決して閲覧者にとって見やすいとは言えないこともありますが、情報は豊富です。限られたスペースしかないなか、メディアで取り上げられなかった情報を見つけることもできます。
新型コロナウイルスの情報であれば、ほぼ毎日厚生労働省が報道発表しています(「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」とのタイトルで公式サイトに掲載)。
現在の感染者数や症状の程度、世界各国の累計感染者数などを把握できます。感染者の症状の程度を知るだけでも参考になるのではないでしょうか。ちなみに、4月30日発表の状況では、「入院治療を要する者」11,585人のうち、「人工呼吸器又は集中治療室に入院している者」は308人となっております。
この数字を見て、安心できないまでも、少なくともイメージとしては、「感染したら最期」と悲観するほどの絶望には陥らないでしょうし、心持ちが変わるのではないでしょうか。
もちろん、不運にも自分がその重症者になる可能性もありますし、重症化リスクの高い人や、高リスク者と接することの多い人と、そうではない人とで感覚も異なりますが、あまりに思い詰め“コロナ鬱”になるくらいなら、こんな公表されている数字からでも、ちょっとした安心感を得らえるのではないでしょうか。
ニュースも感染者の症状に言及しないと、「感染したらどうなるのか」がイメージできないと、視聴者は不安を募らせるだけでしょう。厚労省の発表資料によると、軽症、無症状者が多いことがわかります。それは意識せずに他者に感染させるリスクを示すことでもありますが、過度な恐怖心にさいなまれることもないことが感じられるのではないでしょうか。
ちなみに、私は最近ニュースを見ないことはあっても、下記のソースは毎日見ています。
ジョンズホプキンス大学
https://gisanddata.maps.arcgis.com/apps/opsdashboard/index.html#/bda7594740fd40299423467b48e9ecf6
オックスフォード大学のプロジェクト
https://ourworldindata.org/coronavirus
ジョンズホプキンスのデータはパッと見て、理解しやすい優れものです。また、オックスフォード大学の発表も、陽性検査の実施数なども発表しており、有益な情報が得られます。なにより、CVSを利用可能なので、自分でデータを取って色々比較できるので面白いです。
もちろん、厚生労働省や東京都、WHOなども日々情報発信しているので、騒々しいだけのメディア全般よりもずっと、精神衛生上も有益だと思います。